モダリス・ストーリー

創薬バイオベンチャーの新星「モダリス」についての情報を個人投資家の皆様のために過不足なく丁寧に発信していきます。

記事001:モダリス、どんな会社?

記事本文➡株式会社モダリスが、東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場します。上場日は 2020 年 8 月 3 日(月)を予定。
新型コロナの影響で、上場のタイミングが微妙でしたが、8月3日に決まりました。
そこで今回は、このモダリスについて情報提供させて頂きます。
1、希少疾患薬のマーケットの課題

Every life deserves attention(すべての命に光を)
患者数が少ないからといって見過ごされて良い病気はないと私たちは考えます。私たちは技術の力で、問題解決に挑みます。

このセンテンスは、モダリス社のHP、森田 晴彦社長のトップメッセージに書かれているセンテンスです。

「希少疾患の薬を創っても、手間がかかるだけでしかもマーケットも限られていてビジネスにはならないのではないか?」というのが、これまでの発想でした。事実、開発コストと開発期間が膨大にかかる従来型の創薬では効率が悪いため、希少疾患を救う薬剤を扱う企業は少なく、ビジネス的にも置き去りにされていた分野でした。
そのため、95%の希少疾患にはまだ確固たる治療法がありません。

出典モダリス社HPより→
f:id:SHAWSHANKlife:20200702121234j:plain

ところが、この課題をモダリス社の「新しいゲノム編集技術であるCRISPR」がブレークスルーしようとしています。

2、なぜ、希少疾患をターゲットにしたビジネスモデルでも大丈夫なのか?
ですが、それは、モダリスの新しいCRISPR技術にあります。
希少疾患の多くは遺伝子に何らかの異変があることに由来します。
この遺伝子治療を行う共通の道具として、モダリスのCRISPR-GNDMが極めて有効であるからです。
平たく言いますと、希少疾患の原因である遺伝子変異を治す「道具」がCRISPR-GNDMです。
同じ道具を使って、多くの希少疾患を治していこう、という戦略ですから、ビジネスとしての効率化も担保されるわけです。

3、モダリスの強み
・一つ目は、同じ方法論で疾患の壁を越えて再生産できるので、成功予測が比較的可能です(提携先の納得感も得られやすい)。遺伝子疾患のメカニズムは疾患毎に似通っていますので、同じアプローチを他の疾患でも適用することが可能です。
・二つ目は、ビジネスモデルがシンプルであることです。
同じ道具(CRISPR-GNDM)を使いますので、ビジネスモデルもほぼ同じモデルになります。以下の通り2種類のパターンがあり、状況により臨機応変にビジネスモデルを選択します。
出典モダリス社HPより→

f:id:SHAWSHANKlife:20200702123830j:plain
・三つ目は、上場時点で、既にアステラスやエーザイなとの製薬企業をパートナーとしたパイプラインを持っているという点です。今のところ、従業員17名、東京に本社、米国に支店の体制で、コストはコンパクトです。

出典モダリス社HPより→
f:id:SHAWSHANKlife:20200702130216j:plain

 4、企業情報
2016年に設立されたエディジーン社が前身。
東大発ベンチャー、東大とはCRISPR技術に関する共同研究契約を締結しています。
2019年8月社名を「モダリス」に変更し、翌月には先の大手製薬企業とライセンス契約を締結しています。

もちろん、遺伝子治療は、まだまだ未知の世界ですので、副作用やがん化のリスクなど、十分に留意すべき課題はありますが、また1つ未来あるバイオベンチャーが出現してきます。

5.IPO関連
・仮条件決定日は7月10日
・公募価格決定は7月21日
です。
以上。

✳️他のブログはコチラをクリック・・・
①➡ブライトパス・ストーリー

②➡ステムリム・ストーリー

③➡モダリス・ストーリー